ド素人が木材塗装を始める

Raspberry Piや調光器のケース加工をするうちに、もっと身近な素材、すなわち木材でもケースが作れれば便利だと思うようになりました。また今後は家具を作ってみたいとも思っています。そんな訳でまずは木材塗装について勉強することにしました。

ホームセンターの塗料コーナーには様々な塗料があり、どのように違うのかさっぱりわかりませんでした。

様々な塗料

様々な塗料

ウレタンニスは上級者向け

まず目に入ったのはワシンのウレタンニスです。一番上の棚に置いてあり、サンプルも綺麗だからです。しかも塗るだけで塗装と保護ができるのでお手軽だと思いました。

購入した木材はSPFです。SPFとは、スプルース(spruce)、松(pine)、もみ(fir)の事です。売り場で売られているSPFと書かれた木材はこれら3種のうちのいずれかですが、いずれも似ているため同一品として売られています。お店に売られていた端材をまとめ買いしました。1切れ10円とか20円で購入できます。

SPF端材

SPF端材

まずはやすりで表面加工しました。一般的に木材塗装をするためには、240番で表面を整えておくようです。とりあえず120番から800番まで順に研磨してみて感覚をつかみました。(写真を取り忘れました)

そして実際に塗装したのがこれです。

ウレタンニス塗装後

ウレタンニス塗装後

左から6段階に分けて研磨した木材にウレタンニスを塗装しました。上から1回目、2回目、3回目となるよう塗装しました。

売り場で見た仕上がりとは程遠くてガッカリしました・・・。説明をしっかり読み、塗って乾かすのを3回繰り返しました。十分乾燥もさせたはずです。塗装の本を何冊か購入して読んでいると、答えが見つかりました。

確かに便利だが、ステインと違ってウエスで拭き取れず、重なり部がムラになりやすい。上級向けの塗料といえ、初心者は避けたほうが無難だ。 – 学研 塗りのテクニック P.86

ド素人には難しい塗料だったのです。塗料に難易度があるなんて驚きです。しかも売り場ではとても目立つ場所に置いてあるのに・・・。なお、表面加工の違いはよくわかりませんでした。

ウレタンニスは着色とニスを同時に行うものですが、この工程を別々にするといいようです。着色する塗料がステインです。売り場の2段目のものです。

再び売り場へ

再び売り場へ

ニスはこれだと思ったのですが・・・。

水溶性つやだしニス

水溶性つやだしニス

違いました。これらは紙や粘度用でした。なぜメーカーは木材用ではない塗料を木材に塗装したサンプルを展示しているのでしょうか。消費者が誤認する表示です。

結局これらを購入し、塗り比べてみました。

購入した塗料

購入した塗料

塗った木片がこちら。

塗装し終えた端材

塗装し終えた端材

上からステイン1回目、2回目、3回目と重ね塗りしました。そして左から7分割し、

  • 無塗装
  • 水溶性つやだしニス
  • 水溶性つやだしニス後にやすりがけ
  • 水性ウレタンニス透明クリヤー
  • 水性ウレタンニス透明クリヤーやすりがけ
  • 水性ウレタンニスつや消しクリヤー
  • 水性ウレタンニスつや消しクリヤー後にやすりがけ

と試してみました。

ステインを塗り重ねることで色合いをコントロールできました。またニスを使い分ける事で表面のつやをコントロールできました。ただし400番でやすりがけすると、すぐに色がはげてしまいました。後でわかりましたがやすりすぎました。詳しくは「ステインと水性ウレタンニスの塗り方」を見てください。

水性と水溶性

間違えて購入した水溶性ニスはベタベタしておりうまく塗れません。そしてツーンとした匂いがします。乾燥させるとムラが出ますし、やすりがけと塗装を繰り返してもムラになります。そもそも水性と水溶性の違いがよくわかりません。メーカーのホームページには、以下の説明がありました。

水性塗料
水性塗料には、水溶性塗料とエマルション塗料の2系統があり、DIY、教材塗料の主流になりつつある。

水溶性塗料
膜になる成分(樹脂など)が水や水に可溶する有機溶剤に溶けており、乾くと水に溶けにくい膜を作る性質の塗料。
ワシンペイント 用語集

意味がよくわかりませんでした。

広辞苑にはこのように書かれています。

水性塗料
水に溶けやすい性質を持っていること。

水溶性塗料
水に溶ける性質をもっていること。

溶ける量の違いでしょうか。よくわからなかったです。塗装の本に答えが見つかりました。

「水溶性型の樹脂は塗膜になったときの耐水性に問題があり、そのまま単独で塗料として用いられることはない。」 – 木材の塗装 P.252

水溶性の塗料は木材の塗装で使われないという事ですね。私はこう理解しました。

  • 水性塗料
    水に溶ける塗料。乾いた後は水をこぼしても溶けない。
  • 水溶性塗料
    水に溶ける塗料。乾いた後も水をこぼしてしまうと溶ける。

最初の目標

この画像の床のように塗装したいと思いました。塗装が木の特徴を引き出していると思いませんか?

綺麗な木材塗装

綺麗な木材塗装

この画像をよく見ると、私が塗装した木片が「擬態」しています。(^^; 隠れているのはこの木です。

木片1

木片1

木片2

木片2

木片1は、マホガニーとワインレッドを2:1で混ぜたステインを1~3回塗り、その後水性ウレタンニス透明クリヤーを塗装しました。木片2は、マホガニーの代わりにオークを使いました。

1回目と2回目の塗りの違いは大きく、2回目と3回目の塗りの違いは少ないように感じます。

水で薄めることにより、濃くなりすぎないようすることができます。

木片3

木片3

木片4

木片4

木片3は、オーク、ワインレッド、水を2:1:1で混ぜたステインを1~3回塗り、その後水性ウレタンニス透明つや消しを3回塗装しました。木片4は混合比を2:1:2にしました。

ニスを塗る回数は4回がおすすめ

オークとワインレッドを2:1で混ぜたステインを3回塗り、その後ウレタンニス透明クリヤーを1~5回塗装しました。意図的に照明に反射させて撮影しました。

1回目と2回目の境界

1回目と2回目の境界

照明の輪郭が少しずつはっきりしているのがわかります。

2回目と3回目の境界

2回目と3回目の境界

照明の輪郭がよりはっきりしています。少なくとも3回ニスを塗る必要があると思いました。

3回目と4回目の境界

3回目と4回目の境界

さらにはっきりしました。

4回目と5回目の境界

4回目と5回目の境界

4回目と5回目の違いはほとんどありませんでした。どちらもよく光を反射しているため、焦点がうまく定まりません。

水性ウレタンニスつや消しクリヤーでも検証しました。これは3回目と4回目の境界です。

水性ウレタンニスつや消しクリヤー3回目と4回目

水性ウレタンニスつや消しクリヤー3回目と4回目

とても自然な反射です。

続けてみました。

4回目と5回目の境界

4回目と5回目の境界

4回目と5回目の違いはほとんどありませんでした。私はニスを4回塗るのがいいかと思います。

間違って購入した水溶性つやだしニスもついでに検証しました。これは4回目と5回目の比較です。

水溶性つやだしニス 4回目と5回目の境界

水溶性つやだしニス 4回目と5回目の境界

ひどすぎます・・・。水溶性つやだしニスを木材に塗装してはだめですね。

もっと多くの塗料や塗装方法を検証しました。もし本記事に興味、ご関心があれば、ぜひ「塗装」の記事一覧を見てください。例えばこんな記事があります。

  • ステインと水性ウレタンニスの塗り方
    との粉、ステイン、水性ウレタンニスの塗り方です。サンプル画像を多く載せつつ、手順と注意点を整理しました。
  • ド素人の木材塗装その2 ワトコでオイルフィニッシュ
    私は塗料売り場でたまたまワトコのオイルフィニッシュを目にしました。オイルフィニッシュという名前が職人っぽく、職人っぽければ仕上がりもいいだろう、という安易な考えで購入してみました。
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